ＪＲでは、東京・大阪・福岡・新潟・仙台の近郊区間内のみを通る場合、乗車経路を重複したり、２度同じ駅を通らない限り、乗車券の運賃は実際の乗車経路にかかわらず、最も安くなる経路を使って計算できるという制度があります。
　この制度を利用して、一番安い切符で一番長く乗ろうということを実践したのが、この汽車旅です。２０１４年４月１日に新たに仙台近郊区間が設定されました。そのときは、東日本大震災の関係で仙石線の高城町〜陸前小野間が不通で、バス代行輸送がされていました。２０１５年５月３０日に、一部移設の上、高城町〜陸前小野間が復旧し、仙石線全線での運転が再開されました。新線に切り替えられた陸前大塚〜陸前小野間では、営業キロが改められ１．２ｋｍ短くなりました。また、この日に東北本線の塩釜と仙石線の高城町を結ぶ、仙石東北ラインが開業しました。
　コース自体は、２０１４年に行った仙台近郊区間大回りと変わりませんが、鉄道のみで乗車した大回りをやっておこうと思っていました。復旧開業から２年ほど経った２０１７年３月１２日に、食事や飲み物はすべてホームグルメ（改札内の売店や飲食店）で済ますという人体実験を兼ねて実行したのでした。

下記（　）内は路線名です。